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私も笑ってレンの腕を小突き、一緒にホームへの階段を上がった。
三人で会ったのは、その一度だけ。
それ以後、純とレンは顔を合わせていない。
二人の口から互いの名前が出ることもなかった。
だがもし、私に内緒で二人が会っていたら……?
まさかそんなことはないと信じたいが、私はレンを信じ切れずにいる。
そして純は離婚し、不可解なメールを寄越して姿を消した。
その事実に私の不安は大きくなるばかりなのだ。
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