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午前中に洗濯や掃除を済ませて午後になると、私は我慢できなかった。
抑えられないのだ。
純が働くジュエリーショップへ、行ってみたい気持ちを。
夫の帰宅まで、まだ6時間以上ある。
昼食は家にあった素麺と野菜ジュースなどを適当に食べ、私は外に出た。
真昼の暑さに耐えながら、夢中で駅へと急ぐ。
冷房の効いた電車に乗り込み、空いていた席に座ると気持ちはますます昂ぶっていた。
純の家に行ったり、純の携帯に電話したりするのは、夏実たちと話し合ってからの方がいい。
三人で得た情報だから、一人での勝手な行動は慎むべきだろう。
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