志保子の誤算

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レンは立ち上がって私の背後に来た。 私は座ったまま動けない。 何も言わず、ただ俯くばかり。 レンが背後から、椅子の背もたれごと私を抱きしめた。 「志保子が好きだよ」 私の耳元でささやくレン。 抱きしめる腕にも力がこもった。 「これからはマジで志保子だけだから」
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