その後の日々 ~夏実~-2

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波の音が聴こえる気がした。 心地良く揺れながら、ちゃぷんちゃぷんと聴こえる波の音。 波はどんどん大きく激しくなり、私の身体は海へと呑み込まれていく。 「夏実……」 はっきりと聴こえたのは、隆一の声。 その声に反応するかのごとく、私はシーツを強く握った。 私たちは抱き合ったまま、一つに溶け合っていく。
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