その後の日々 ~夏実~-2

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私が気持ちを伝えた直後。 ガタッと椅子の音が響いた。 隆一が立ち上がったのだ。 驚いた私の肩がピクッと揺れる。 その揺れを押さえるように、背後から抱きしめられた。 「夏実……」 耳元には、私の名を呼ぶ隆一の甘い声。 自然と私は目を閉じ、すべてを隆一に委ねていた。
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