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「私は会いたかったよ。美弥からメールもらって嬉しかったし」
夏実が言い、ホッとした顔の美弥。
だが夏実は、私に視線を戻して訊く。
「純はどうなのよ? 私を着信拒否してたのに、どうして今日は来たの? 私が来ないと思った?」
「それはない。志保子からのメールで、四人ってことは分かってたもん」
「四人で会うならいいけど、私と二人だけで話すのは嫌だったの?」
夏実の表情からは怒りが消え、真剣に問う口調になった。
私は言葉に詰まり、テーブルへと視線を落とす。
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