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「直哉君は志保子を好きだったのね」
私が冷やかすように言うと、志保子は恥ずかしそうに俯く。
そんな志保子に、今度は夏実が訊ねる。
「直哉君はいつから志保子を好きだったの? ずっと前から?」
「それは分からないよ。聞いてないし」
「じゃあ、どんなふうに告白されたの?」
「えっと、普通って言うか……。お店に行ったら、『閉店後に二人で話したい』ってお酒に誘われて。バーで飲みながら、『付き合って欲しい』って言われた」
「志保子はすぐにオッケーしたの?」
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