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夏実はコーヒーを啜り、言葉を続ける。
「今は良い関係だけど、不安が消えたわけじゃない。でも、先々の不安を考えても仕方ないし」
大きく頷いて共感するのは志保子。
「そうなのよ! 私も戸惑いながら、直哉君と付き合ってる。だけど、不安に縛られてちゃ前に進めない」
「志保子は何が不安なの?」
美弥が首を傾げて尋ねた。
「うーん……。私なんかでいいのかな、って気持ちと。自分の感情にも不安になったり」
「どういうこと? よく意味が分からないんだけど」
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