57人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「そうよ」
私が告げると、志保子が感嘆の溜息をついた。
「驚いたなぁ。まさか純に新しい恋人がいるなんて」
「志保子だって。直哉君と付き合ってるなんて驚きよ」
私が言い返すと、志保子は照れたように笑った。
好奇心丸出しの口調で訊ねるのは美弥。
「ねぇねぇ、仕事を辞めたのは何故？ 結婚するの？」
やっぱり来たか、その質問。
私は答えを告げる前に、コーヒーを飲む。
最初のコメントを投稿しよう！