乱離骨灰

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「お前は一人ではないよ。 悲しむこともない。 お前は少し違うからね、人々は戸惑うかもしれない。 蔑むかもしれない。 だが、きっと、お前の居場所は見つかるよ。 そのときやっと、お前は本当に強くなれるんだ。 大切な人を守るとき人は、時として誰よりも強くなれるものだ。」 道を行く一人の子供 その背中に斜めの刀傷 片手には刀を持ち、 もう片手は届かない背の傷をおさえる 衣服には焦げ臭さが染み付き 子の歩いた道には赤い跡が続いた
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