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俺の人生において、特に語るものは何もねぇ。
俺の両親は元気だし、暮らしも平凡。
勉強も学年での上。
前の学園では普通の学園生活を送ってきた。
そう、俺が今、普通じゃないのだとしたら、全部あの馬鹿女のせいだ。
あの女が何しでかすかと思うと、毎日毎日、気が気でない。
こんなに気にする必要は確かにないんだけどな。
なんだろう、すげぇ目に付くんだあの女。
なんか何処見てもあの女が視界に入っちまう。
うん…、すげぇムカつく。
けど、心配なんだ。きっと。
いつか放っておいたらあの女は消えちまう気がするから。
だから、うん、俺はあの女の連れ戻し役なんだ。
なに?お節介だ?…いくらでも言ってろ。
お前だって人の事言えねぇくせによ。
…この馬鹿女。
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