第1話

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私たちが高3になって初めての冬 君に彼女ができた。 君の方から告白をしたらしい。 その子は、高校に入ってから仲良くなった子だった… 君は笑顔で私に彼女が出来たことを伝えてきたね。 「え……。あ、うん。よかったね。」 その時の君の笑顔は今までにないくらい輝いていた。 私の心にぽっかりと穴があく。 君の笑顔はもう私には向かない――― 彼女より私の方が一緒にいた時間が長かったのに。 そう思うと、君の彼女が憎くなった。 でもそれ以上に、こんなことを思ってしまう自分の方が嫌になった。
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