116人が本棚に入れています
本棚に追加
キャップを開け終わると、無言で私の口に
チューブの部分を当てる。
彼を見上げると、”飲め。”といった表情で。
「…自分で飲めるもん。」
そう言って睨むが
「意地張ってねえで、大人しく飲め。」
私の唇にチューブを射し込んできたから、
仕方なく口にする。
ちゅぱちゅぱと吸う私を見て…
「ブハッ。」
いきなり吹き出した彼。
…最低だ。
飲ませたくせに、それを笑ってきて
「もういい!いらない!」
バッと、それを持っている彼の手を押しやる。
「悪いっ。」
笑いながら、謝って
「赤ちゃんに飲ませてるみたいだったから。」
「最低っ!」
「ごめんって。」
よしよし。とあやすように、頭を撫でられた。
その間も、必死に笑いを堪えていて…。
完全に面白がってる。
だから、再び口に差し出されたけれど
無視して口をムッと閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!