しかし実力が足りない!

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ー 「……colorful」 思わずナイスな発音をしてまって隼人が変な目で見てくるが言わずにはいられなかった。 少し遅れ気味に学園に着いたら新入生と思われる学生で賑わっていた。 先日来たときの静けさとは大違いで、 別の場所なんじゃないかと錯覚してしまいそうだ。 そして予想してたとは言え、その学生たちの髪のカラフルさといったら。 濃さは違えど赤に青、金、緑、……ピンク!? 「おい隼人! ピンクがいるぞ!」 「……2属性持ちなのかもな」 相変わらず冷たい眼差しだがきちんと説明してくれるあたりに優しさを感じる。 ツンデレさんだなぁ。 加えた説明によると、2属性持ちになると色が混ざることがあるそうだ。 混ざらないでどちらか一方の属性の色になることも珍しくないらしい。 もちろん、ただの火属性で髪の色が薄いだけかもしれないんだと。結局の所、使う属性を絞り混むことができるだけで、持つ属性を断定することはできないそうだ。 「2属性持ち自体は珍しいのか?」 「まぁ確かに珍しいが、左利きの割合と同じようなもんだな」 こんな話をしてるうちにテンションも大分戻ってきた。 本とかでは主人公の感情を天気で表したりするらしいけどホントにそうらしい。 オレマジ主人公。 黒髪のオレも注目を集めていたのは言うまでもない。
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