しかし実力が足りない!

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頭の中でぐるぐる考えていたらいつの間にか外に出てたみたいだ。 さーて、来週の隼人くんはー?ではなく隼人を見つけていろいろ説明してもらおう。 ……聞いてばっかりで申し訳ないな。 今度お礼に土下座を教えよう。 周りをぐるりと見回すと人だかりができてる。 とりあえず野次馬でもしてみるかな。 人を掻き分けて中心がようやく見える位置まできた。……なんで君はそこにいるの? 人だかりの中心には隼人が金髪の少女と何かを言い争って、それを仲裁しようとピンク色の髪の小さい子がおどおどしてた。 全く状況が読めない。 こういう時は関わらないのが一番! 引き返そうと思った矢先、隼人と目が合ってしまった。 隼人は少し安心したように息を吐いてからちょいちょいっと手招きをする。 野次馬も金髪少女も隼人の行動に気がつき、オレの登場を待つ。 超行きたくねぇ……。 「なんかあったのか?」 なるべくゆっくり時間をかけて近づき、嫌々ながらも、とりあえず状況を把握するために隼人に声をかける。 すると返事は金髪少女から返ってきた。
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