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私は日替わり定食のポテトサラダを一口、口の中に放り込む。
「 あー!そういえば!今朝の話の続き!」
何かを思い出したかのように、香織先輩の瞳がキラキラと輝いた。
「はい?」
「『はい?』じゃないでしょ!奥村くんの話!」
どうして今日に限ってそんなに蒸し返すのかと、疑問に思ったのだがすぐにピンときた。
「もしかして、先輩は奥村くんとやらを狙ってーー」
「はぁー?あたしは、年下はナイわ!まあ、可愛いとは思うけどね?」
予想外れの回答をした、私を見てニヤける先輩の顔。
「奥村くんねぇ。確かにイケメンだけど。まあ、やっぱり市原くんと比べたらねぇ?」
「あのー、先輩?言ってる意味がよく分かんないんですけど?」
香織先輩の思考が意味不明過ぎて、私の頭はクエスチョンマークだらけ。
「だーかーら!すみれちゃんと市原くんが親しいのって、会社だと、あたししか知らないんでしょ?」
「んー。と言うか、総務と企画じゃ接点ないですし。オフィスの階も違いますし。会うことはまずナイですし。私が唯と親しいで すって言いふらしても、どうせ面倒な事になるだけですよ!」
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