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「あたしには、言ってもよかったのー?」
私はパクパクと日替り定食のサラダを口に入れて箸を進める。
「香織先輩は大丈夫です!信用してますから。とゆーか、何かあった時に連絡つくように先輩には私達のこと言っておけって。唯が言ったんですよ!」
先輩は何も言わずに、私をジッと見つめた。
「大体、社内恋愛ならまだしも、ただの友達関係を内緒にしてるのもどーかと思うんですけどね。まぁ、学生時代に凄い酷い目にあいまして」
「ふーん。よく入社してからバレなかったわね?まっ、その事を知らないヤツがすみれちゃんの案外近くにいるってこと!面倒なことにならなきゃいいけど?」
またも、香織先輩は意味深な笑顔で私を見つめるのだ。
その後、昼食を終えた私達は、すぐに社食を後にした。
そういえば、希美の結婚式の祝辞の内容、全然決まってないや。
唯は考えたのかなと思い、ポケットから携帯電話を取り出して、唯にメールする。
友人代表、祝辞の件。
是非とも御教授を。
携帯電話をまたポケットに戻すと、午後の業務開始に向けて気合いを入れる。
さて、頑張りますか!
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