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只今の時間、午後6時。
会計ソフト様々で、本日の会計業務は完了。
その時私のポケットの携帯電話から、ピカピカとランプが点滅していた。
御教授?じゃあ、今晩奢れよ?
私が画面を見てふいに笑いそうになったとき、手に持っていた携帯電話がブルブルと震えた。
『着信』
『市原唯』
通話画面をタップして、聞こえてきた唯の声。
「残業あんの?」
「もう終わるよ?」
「ん。じゃ、駅前の本屋で待ってる」
「了解した!」
通話が終わると、入り口の前で香織先輩が私を呼んでいる。
「すみれちゃん、お疲れー!下まで一緒に行こーね?ほら!はやく帰るよー!!」
私に手を招く香織先輩には少し待ってもらい、帰る準備をしていたくたびれ課長にサクっと挨拶をしてオフィスを出た。
エレベーターに乗り込み一階のホールへ着くと、私の耳に聞こえてきたのは女性社員の話し声。
「あっ!いたいた!」
「え?どこー??」
「あの人でしょー?」
「すっごー!!やっぱイイ男だよねぇ~」
「彼女いんのかなぁ?」
「声かけてみればぁー?」
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