第1話

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「え?朝イチ会議?私も、そのセリフ一度は言ってみたい!!」 ニヤつく私に彼は一言。 「お前、バカだろ?」 唯はスッと立ち上がり、私を哀れんだ目で見下ろした。 「ほら、早くしろよ。おいてくぞ」 二人でお会計を済ませ外に出ると、外の空気は少し冷たくて、そろそろ冬になろうとしている季節。 すーっと頬と髪の間を通る風が心地好く、二人並んで路地を歩く。 「でさぁ、さっきの話さぁ」 唯は自然に話を戻したのだが、私はさっきの『バカ』の一言が心に引っ掛かり、仕返しをする。 「え?別にもういいんじゃなかったの?」 途端、ニヤニヤしてしまった私。 「お前なーー?」 唯は大きなタメ息を吐いた。 「三浦と小松の結婚式。お前、友人代表のスピーチ考えた?」 小松こと、小松希美は高校からの私の親友で、三浦こと、三浦政人は唯の幼馴染み。私は、みんなと高校で出会った。あの頃はよく四人でつるんだもんだと、そう思いながら会話を続けた。 「まぁ、ぼちぼち」 「全然考えてなかったろ?」 「はい。おっしゃる通です」
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