謎の生物と謎の声

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「お前も落ち着けよ」 和明が俺の肩に手をおいた。 「ああ。すまん……みんな……」 俺が謝ると少し空気が軽くなった気がした。 「とりあえず状況を整理しようよ」 メガネをかけた女が言った。 「そうだな。ってお前!」 俺はまたしても大声を出してしまった。 「お前!委員長だろ!? 俺だよ!義文(よしふみ)だよ!」 「え?義文……君?」 表情は見えないが、声から驚いているとわかる。 「ちょっと……待て……」 俺は周りを見渡した。 どれも知ってる顔だ。 というか知ってる顔に見える。 「まさか……みんな三年一組か?」
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