time2

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「お待たせっ……どした?」 「あっ…ううん、何でも」 「そっか…行こうか」 ここからの距離なら歩きで充分に着く。 やっぱり愁はモテるね。 女の人の視線がたくさんくる。 「愁モテモテ」 「はぁい?いやいや、少なからずお前にも向いてるぞ?」 いやいやいや、そんなわけないから。 地味ですよ僕は。 そんな会話をしながら愁の家に着いた。 周辺の家より相変わらず清潔感のある家だよね…。 「今おばさんとかいるの?邪魔にならない?」 「ババァと弟がいるね。邪魔って思うなって言ったっしょー?家は希聡なら大歓迎だからねぇ」 ば、ババァ……。 そんな、自分の母を当然のように。 「弟くんいるんだ。何ヵ月振りだろ」 「むー、久しぶりに会うからって裕太ばっかに構わないでよー?」 「なに拗ねてんのさ」 「まぁいっか…。裕太に取られないようにすればいいだけだし…。入ろうぜ」 ブツブツ言って何言ってんだろ。 .
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