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だから………そんな人気者が次元の違う僕と関わるのが面白くないという人も出てくるわけで。
陰湿なイジメにあった。
僕は愁の事を憎んではない。
それが皆の当然の反応だったんだから。
僕が虐められてる事を知った愁は穏やかな性格から一変、キレて首謀者を殴ったんだ。
クラスの人達はそんな愁を初めて見て驚いた。
僕も………驚いた。
僕のせいで皆によそよそしくされたと言ってもいいくらいなのに、それでも愁は傍にずっといてくれた。
それから今日までずっと一緒にいる。
かけがえのない友達…。愁は僕をどう思ってるのかは分からないけれど。
―――愁は人気者。
だから、ほら。
「天野(アマヤ)くん…だよね。さっきはありがとう!私どうしよって思ってたんだ」
天野とは愁の名前。
「えー?何なに?誰よ?」
女子が集まり出す。
人目を引く容姿だもの。
天パが軽く入った栗色の髪に人懐っこい笑みを作る彼だもん。
そりゃ女子にモテるよ。
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