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そして僕は何の特徴もない黒髪で…純日本人みたいでいいんだけど。
コンプレックスは女顔。
「わっ…隣の子超可愛い!」
そう……僕みたいなのが愁といても釣り合わない…って、はい?
「そうだろ?希聡は可愛いオレの嫁。いじめんなよ」
愁が頭をぽんぽんとしてくる。
「よ…嫁…?」
か、可愛い…?
なに言ってるの。なよなよしい僕を可愛いだって?
えー………。
初めて言われた…。
「きゃはははっ!面白いねぇ!希聡っていうの?じゃあ旦那のあんたは~?」
いつから僕は愁の嫁になってたんだ!?
そういうのって結婚しなくちゃ成立しないんだよ――――…って、違う!
これは………ツッコンだ方がいいの?
愁と二人なら出来るけど大勢の女子がいるから無理かな。
女子は…嫌い。
「その子おとなしいね?」
「あー、眠いみたいだから気分転換に外出てくよ」
「またね~!!」
ぐるぐる…。
頭の中が気持ち悪くなりそうだった。
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