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途端に見る見るうちに愁の顔が赤くなっていく。
―――えっ!?
「しゅ、愁!?熱でもあるのっ?ぼ、僕の今の顔が壊滅的だったっ?」
両手で顔を押さえて伏せる愁…。
そんなに?
どうしよう…。
「……き、希聡…?お願いだからね、今の希聡の笑顔誰にも向けないで…」
「や、やっぱり…そんな酷かったんだ…」
ぽそっと言ったのが聞こえたのか愁がいきなりガバッと僕の方を向いて肩を掴んできた。
「愁…?ほ、ほんとに顔真っ赤だね…」
「違う!酷くない!いいかい?さっきもそうだったが希聡の笑顔は壊滅的に可愛い」
「――――――はい?」
愁は涙目になって…。
「可愛いが故に男にも狙われる可能性があるから、頼むからオレの前以外ではしないで」
か、可愛いくないよー!!
なにそれぇ?
あまりの愁の迫力に可愛いを訂正出来ないまま頷くしかなかった。
――――――
「―――以上、今日はこの大学の説明だけだったから帰っていいぞ」
「だってな!希聡、午後空いてるならどっか行こうぜ!」
隣に座ってる愁が言ってきた。
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