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月明かり
月明かりにに照らされたベットは少し残酷だ。
さっきまで片寄あって眠っていた貴方の形がくっきりと浮かぶ。
その形を手のひらで撫でてももう温かさなんて感じない。
私の影が揺らめく、肩を震わせて泣いたからだ。
「次はいつ会える?」と聞けない私
毎度の自問自答。
言ったら最後かもしれない。
窓枠に腰かける彼の吸うタバコに火をつける。
私が吸う訳じゃない。
ゆらゆら揺れる煙が月明かりのの空へと消えていく。
彼の匂いを消さないで。
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