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人肌
一時でもその温もりは人を癒し、人を人としての昨日させる麻薬みたいな。
寂しくて求める人。
求めなくてもそこにある人。
それは人によって違う。
その温もりを感じれば幸福を得られ、明日への活力にもなる。
だから、一時でもそれを知ってしまえば無くてはいられない。
言い訳のように
誰でもいい訳じゃないけれど、その時はその人肌が必要だったと繰り返す。
本当は誰かじゃなくてアナタじゃなきゃダメなのに。
代わりを求めた一時
解消された一時
もう大丈夫だと思った一時
そんなもの幻
その代わりが無くなればさっきよりも人肌が恋しくなる。
自己嫌悪。
自分で自分を抱き締めて丸くなって眠る。
コタツで丸くなる猫かよ?なんて悪態をつきながら。
自分を守るために。
代わりを求めないように。
自分を労るかのように。
手を離したのはアナタからだったか?
私からだったか?
そんなこと考えながら。
知らない方が幸せだったかもしれない、でも知ったからこそ幸せだったことはなん十倍にも膨れ上がる。
因果なものだ。
だから麻薬と一緒。
やったことなんかないけど中毒性はそれ以上なんじゃない?
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