第1話

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なにこれ? 井戸は?パワースポットは? え? ないの? まじで? 今までの努力が水の泡と、化した瞬間だった。 だれだよ、此処に来て井戸の水で手を洗ったら運が上がるとか言った奴。 井戸ないんだけど、 現在進行形で運が落下しているよ? まじで未確認だぞ、どうすんだ。 途方にくれた僕は、とりあえずジーンズの左ポケットからiPhoneちゃんを取り出した。 が、圏外。 現実ってのは何時もこんなもんだ。 まじで僕の守護霊仕事しろよ! ちなみに僕の守護霊は、有名な武士の弟の奥さんのお姉さんの義理母の甥の兄が飼っていたミニチュアダックスフンド、らしい。 多分、嘘だ。 最近、僕が耳にする情報が全て嘘の様な気がしてならない。 そんなこんなで、下山しようしているのだか、なんと言うか。 まあ、結論を言ってしまった方が早いので言ってしまうが、そう、何故か小屋に戻って来てしまうのだ。 ありえなくない? なに?狸か、レストランでも営業している猫でも居るの? だが僕の守護霊はダックスフンドだ、大丈夫。 「いえ、貴方に守護霊はいませんよ?」 え? 後ろからの声。 馬鹿みたいなことを考えていたら、ああ、もう一度言おう。 後ろから、女性の声が聞こえるのである。
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