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「おはよう、仲。」
「お、おはよう…。」
いやそんなキリッとした顔で言われましても。なだれ込んできたのは2人、夕方担当であるはずの久城御鷹と、何故か突っ伏している彼の背中に馬乗りになり腕を組んでドヤ顔をしていらっしゃる可愛い顔した女の子、ニケちゃんだった。
「おーい、久城くー…死んでる…!?」
「おいこら生きてるだろどう見ても!」
どう見ても火サスの殺人現場にしか見えない倒れ方から回復した彼は、どうにかこうにかニケちゃんをどかし、こっちを見た。見てしまった。
「っうおえああ!?ちょ、ち、ああみ見ないで!ちょっとあっち行ってて!!」
しまった忘れていた着替え途中だったあばばばば。そして何故久城くんはじっとこちらを観察していらっしゃるのかしら、殴ってよろしいかこれ。
「っは」
え、何なんですかねその息。
馬鹿にしているのかな?殴っちゃってよろしいのかな???
自他共に認める微乳(=微妙な乳)の私にはケンカを売っているとしか思えない。あれか、これが懐が浅いということなのか、乳袋のデカさが懐の深さと結びついていると。そんなまさか。
「とりあえずあっち行けええええ!!」
────朝一番の暴力は、確実に目を覚ましてくれた。
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