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たく、化け物にも程があっての
「咲夜、頼む!」
「俊足の魔法【グニール】」
咲夜は一瞬で白銀の所まで詰め寄る。
咲夜の魔法発動も速いな。全く、俺の周りには天才ばっかりだな。
……負けてらんねぇな。
「俊足魔法とはシャレた物を使うじゃないか」
白銀は空中に逃げる
「天空魔法【ボルト】」
ズドーン!と言う音がした瞬間には白銀に向かって雷が落ちていた。
「やるねぇ!天空魔法まで使われるとは思わなかったよ!」
白銀はプロテクトで魔法を防いでいた。たく、天空魔法は魔法の中でも上級魔法だぞ。それを中級魔法で防ぎきるとはな。
魔法には下級から上級まであり、それを越えるものは規格外魔法と呼ばれている。魔法のランクが上がれば必然と効果は上がる。
魔法は所持者の気力と体力を糧に発動する。そして、魔法のランクが上がればその使用量も格段に減る。
プロテクトは中級魔法、プロテクトの上にプロテクションと言う上級魔法がある。これを使わないと言うことは所謂なめプと言う奴だろう。
しかし、それでこそ面白い。
「食らえ、エネルギー粒子砲」
今、奴は天空魔法を凌いでるせいで動けない。なのでエネルギー粒子砲。エネルギーを機械の掌で粒子化し敵に向かって発射しダメージを与える個人武器で奴を狙い撃つ!
「ファイヤ!」
ピューンという高い音が鳴ると、白銀に向かって、白色のエネルギー粒子砲が放たれる。
「咲夜、かわせ!」
咲夜は攻撃が炸裂する瞬間にその場から離れる。
「やったの?」
「まさか」
彼奴はこの程度で倒れる奴じゃない
「ふぅ、危ないねぇ。流石隼人、少し肝が冷えたよ」
白銀は黒煙の中からゆっくりと歩いて出てくる。一本の刀を持って
「召還魔法【ディスペル】上級魔法の1つだな」
「ご名答、よく覚えているね。君には無縁だと言うのに」
魔法の知識位は覚えないと魔法使いとの戦いは厳しいからな。特にお前とは
「名刀雷切か」
「らいきり?」
俺が言った言葉を咲夜は知らなかったようだ。
「雷切って言うのは落雷を切り裂いたと言う伝説の刀だ。彼奴はその刀を先祖から受け継いだそうだ。」
名刀と呼ばれるだけあって切れ味は見事だ。前に彼奴が鉄の塊を切り裂いて遊んでいたのを覚えてる。
「咲夜、あの刀に防御魔法は効かないだろう。攻撃が来たら守るのではなくかわせ」
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