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キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムか。
此処からは昼休みになる。昼休みは、白銀と雫と一緒に食事をとる。前までは弁当を自分で作っていたが雫が俺の分の弁当を用作ってくれると言うのでお言葉に甘えさせてもらっている。因みに白銀は一つ下の妹に作って貰っているそうだ。
「はやとー!」
屋上の戸が開く音が聞こえると雫が俺らの元に駆け寄ってくる。
「はい、今日のお弁当」
弁当を開くとおかずにだし巻き卵、ウィンナー、ブロッコリー等が綺麗に添えられていた。
「うおー!今日も旨そうだな!雫、いつもありがとうな」
正直嬉しい。産まれてから弁当を作られたことなんてなかったから、いつも弁当作ってくれる雫には感謝している。
「たたた、たいしたことないわよ!いつものことなんだから…」
雫の顔が真っ赤になっていた。照れるなんて随分可愛らしいじゃないか
「照れているだけじゃ、此処まで赤面しないと思うがのー」
「ちょ、ちょっと拓哉!」
他にも原因があるのか?何だろうな?うむむ……
「ははは隼人、ななな何を考えているの?」
そうとうテンパっているな。と言うことはあまり知られたくないこと……
あ、分かった!
「熱がブハァ!!」
殴られた。しかもグーで…
「風邪じゃないわよ!馬鹿!」
雫は怒って、教室に戻ってしまった。てか、頬がこの上なく痛い。赤く腫れるほど
「隼人って時々わざとやっているんじゃないかと思うよ」
白銀も良く分からないことを言う。俺に理解できる範囲で話してほしいのだが……
「てか、隼人はどうするの?模擬試験、ペアを組む相手は居るの?」
試験は三日後の金曜日だったな。多分だけど雫と組むことになるとは思うが……
「因みに雫は無理だと思うよ。」
なんだと……
「雫は今週の金曜日にBS製作技術試験がある。」
そうだった。雫は以前に自分で作った専用機を持ちたいと言っていた。その為に必要な製作許可書を入手するために金曜日は居ないんだった……
弱ったな学校で話す奴と言ったら、雫と白銀位の物だ。話す奴が少ない理由はこの超天災せいなんだがな……
「まぁ、放課後でも頑張ってペアを探すんだね」
この超天災の隣に居ると人間魚雷扱いをされる。お陰で誰も話し掛けて来ないし、話し掛けても逃げてしまう。
「難しいな…」
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