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「それで?ワシはなにかしなあかん事でもあるん?」
「いや、しなきゃいけない事は何もないよ。ただ提案はあるけど」
「提案?」
「君、異世界に行ってみないか?」
ポクポクポク チーン
「・・・・・」
異世界に行ってみないか、どうゆう意味だろうか?
まぁ意味はそのままなんだろうけど
「なんでそうなったかがわからん」
「3行で説明してあげよう
・ぶつかってきた方の世界の穴はまだ空いてる
・そこを通ればその世界に行ける
・ぶっちゃけここに居ても暇だから言ってくれば?」
「・・・・・ここに居っても邪魔やから異世界に行ってこいって事か」
「あれ?なんだか理由が歪んだ気がする」
「大人って汚いわぁ、一瞬誠意見せたらすぐポイかいな」
オヨヨ
ワシに謝ったあの姿は演技やったんやな、本当は仕事のミスを隠すためにちょっと謝って許してもらおう的な気持ちやったんやな
目元に手をやり大げさな泣き真似をする
「えっ!?あ、ちょっ言ってない!そんな事言ってないよ私は!」
「冗談や」
「真顔でやるのやめてくれる!?」
「まあ確かに暇やから異世界行ってっもええよ」
「無視ですか」
無視ですよ
◆◇◆◇◆◇
「これが異世界に繋がってる穴だよ」
「・・・・・なぁ、真理雄の土管にしか見えへんのやけど」
ワシの目の前には見た事がある緑の土管が地面に突き刺さっていた
「この中に飛び込めば異世界ライフが始まるんだ」
「さっきの無視の仕返しか、人間小さいのぅ神様のくせに」
「うっ・・・き、君が今から行く世界は科学の代わりに魔法が発展した、俗に言うファンタジーの世界だ
様々な種族や文化があるから見るぶんには楽しいと思うよ」
「せやな・・・・・ちょい待ち、ファンタジー言うたよね」
「言ったけど?」
「様々な種族って獣にも適応されるんやない?」
「そりゃあモンスター、スライムからドラゴンまで幅広く居るよ」
「ワシ、すぐ死んでまうよ?よお考えたら、人に会うても言葉は通じるん?文字は?様々な文化ってつまり常識も違う可能性があるんよね?」
(常識が違うって事は上手い具合に化物から逃げおうせても人に殺されるんとちゃう?)
「・・・・・そういえばそうだね」
「あんた、神様から管理人に名前変えたほうがええんちゃう?」
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