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管理人と言われて苦笑いを零す金髪
「管理人って・・・まあ大体合ってるけど・・・じゃあ神様の力を見せてあげようか」
そう言って金髪は少しだけ離れてこちらに手を向けてくる
「君、名前なんだっけ?」
「ん?言ってへんかったか?風歌フウカ、風に歌うって書いて風歌や」
「いい名前だね・・・”我,契約ノ元ニ,娘,風歌ニ以下ノ力ヲ授ケル”」
名前を確認したあと薄く笑った金髪が、目を閉じて手に力を集中させながら何かを呟く
すると金髪の身体と自分の身体から、共鳴するように金色の光が漏れ出す
「なんやこれ?」
「・・・普通慌てるんだけどね・・・今君に僕が持ってる力の一部をコピーして渡してるんだよ、これで君はこの世界の一般常識とモンスターの知識、魔法の使い方がわかるはずだ」
「そんな事できるんか・・・なんや?頭がスッキリしたような・・・」
「神様の魔法だからね、混乱しないように元から知ってるように感じるようにした」
崇めよと言わんばかりにドヤ顔する金髪、スネ蹴ってやった
なんだか体まで軽くなった気がする
「そのドヤ顔はムカつくなぁ・・・気のせいかもしれんけど・・・ワシの体弄ってへんか?」
「っっっ!?・・・ちょっとだけ頑丈にしただけだよ」
「セクハラやな」
「君のためにしたのに!?」
「冗談や、ありがとお」
素直にお礼を言うと口を開けて呆けたあとに笑顔になって胸を張る金髪
(コイツちょろいわ)
「他にも希望があれば1つくらいオプション付けようか?」
「なんでもええんか?」
「うん・・・・・あ、君の持ってた弓矢に自己修復機能と矢筒に矢が補充されるように弄ったから」
「セクハラやな」
「なんで!?」
「冗談や」
「だから真顔で冗談言うのやめて!心臓に悪い!」
「神様にも心臓があるんやな・・・・・特に無いけど・・・猫になってみたいわぁ」
「猫?」
「日向でグダ~てのんびり昼寝ができる、最高やろうなぁ」
「あ~確かに気持ちよさそうだもんねぇ~・・・いいよ、猫に変身できるようにしてあげる」
「ホンマ?」
「うん、ビビデバビデブー」
「屁ぇすんなや」
「してないよ!?」
「知っとるよ、正直言うと呪文が古い、年代まるわかりやで」
「うっ・・・そんな事よりほら!」
強引に話をそらして鏡を目の前に置く、見た目は20代やけどだいぶ歳くっとるなコイツ
「にゃお」
鏡を見ると、耳と足先が白い黒猫が写っていた
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