第2話

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土管の中を抜けると、見渡す限りの木々に囲まれた森の木のウロに出た 「ここ、ホンマに異世界・・・・・やな。キノコが笑っとる」 フヒヒヒ 地球とほとんど変わらない森だと思ったら、木の根元におっさんみたいなキノコが生えてた 「なんやこのキノコ、おっさんみたいな顔しおって・・・うまいんやろか?」 フヒィ!? (キノコが悲鳴あげおった、さすがは異世界やな) 神さん(継承付ける価値があるかどうか検討中)に貰った知識にはない不思議なキノコだったが、放置して川を探す 川を探そうと足を進めようとした時、腰の辺りに違和感を感じ手でまさぐると、濃い緑色のポーチが腰のベルトに付いていた 「なんやこれ?」 自分の持ち物ではないポーチに首をかしげつつ、ポーチのチャックを開ける、ポーチの中には手紙が一つ入ってるだけで他には何も入っていいない そして2つ折りになった手紙を開き中身を確認する 〔やぁ、この手紙を見てるって事は、無事にポーチの存在に気づいてくれたみたいだね。実はコレ、結構貴重な魔道具なんだけど、餞別として受け取ってくれると嬉しいな。それで、何が貴重なのかというと、実はそのポーチ、君の中の知識で言う四次元ポケットなんだ。これがあると色々便利だと思うから、有効に使ってくれると嬉しいな。それじゃ、異世界ライフを楽しんでね〕 「・・・勝手に腰に付けるなんて、セクハラやな」 (なんか凄いもん貰うてもうたけど・・・大丈夫やろか?・・・まぁ大丈夫やろ、使えるもんは使わせてもらうわ。あんがと神さん) 軽口を言いつつ心の中で神さんに感謝を述べ、川探しを再開 (人は水の近くに住処を作る、近くに人が居らんと面倒やなぁ) 地面に耳をつけて音を探る、すると微かな水の流れる音が聞こえてきた (太陽の位置からしてアッチが北やな・・・南西に1kってとこか) 幼い頃より祖父に山で鍛えられた能力で水を見つけ歩き出す、どうやらちょうど通り道にも獣は居ないようだ ◆◇◆◇◆◇ 水場到着なう 「中々綺麗な湖やな」 音を頼りにまっすぐ歩いていたら、視界の端に光が見えたので直行 なんとそこには、とても綺麗な湖が太陽の光を反射してキラキラ輝いていましたとさ 「・・・一応飲めるみたいやな」
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