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キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
スピーカーからベルの音が流れ、学校が終わった事を知らせてくれた
HRが終わった教室は騒がしく、それぞれ友達と部活や帰りにどこに寄るかなどの話題が聞こえてくる中を、帰りの支度を素早く済ませ教室を出て玄関に向かう
(あ、塩買わな)
校舎を出たところで買い物を思い出し、足を近所のスーパーに伸ばした
◆◇◆◇◆
「ありがとうございましたー」
さっさと買う物を買い店員に見送られながらスーパーを出て帰路につく
『・・・を騒がせている通り魔殺人の犯人は捕まっておらず、捜査は難航しているとk・・・』
いつも使う抜け道を抜けていたら、窓から最近話題の通り魔のニュースが流れていた
(まだ捕まってないんか・・・確か昨日もこの近くで誰か襲われた言うてたなぁ・・・)
キャー
「ん?」
抜け道を出てすぐ、耳の端に悲鳴のようなものが聞こえた気がして振り返るも、後ろには当然誰も居ない
(あっちは確か小学校の通学路やったよなぁ・・・っ)
気のせいの可能性もある中、不安が頭を過ぎり悲鳴が聞こえた方へ思わず走り出していた
手に携帯を出し、あとは通話ボタンを押すだけで警察につながる状態にして路地の壁に背中を付け、曲がり角にゆっくり近づいて聴こえてくる音に神経を集中させる
「・・・・っ」
自分の心臓の音が五月蝿いくらいに聞こえ、流れる汗が重くまとわりついて気持ちが悪いのを感じる
そして小さく息を吸ってゆっくりと顔を出し、物音に目を向けると
「きゃー♪」
「まてー!」
小学生達が元気に鬼ごっこしていた
「・・・ふ~・・・」
あまりにも呑気な光景に肺から一気に酸素が出て力が抜けていくのがわかった
「アホくさっ」
足の力が抜けてその場にへたりこんだ
(あ~・・・楽しそう・・・口にガムテープ貼りとうなるくらい元気・・・)
頭をかいて、はしゃぎ回る小学生を眺める
小学生達は何処から出してるかわからない悲鳴を大音量で叫びながら遊んでいた
「おじさん誰~?」
「ん?」
もう帰ろうと立ったところで悲鳴じゃない声に振り返ると、女の子がメガネをかけた男と話していた
話しかけられた男は優しく笑いながら女の子の頭を撫でていて
その光景はまるで一枚の絵のようだった
男の腰のベルトから反射する、銀のナイフの光さえ見えなければ
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