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「んなっ!?」
一瞬訳がわからなかったが、男が件の通り魔だとすぐに理解し走る
遊んでいる小学生達の隙間を抜けるようにまっすぐ走って距離を地締めていくもその距離は遠く
幸いなのか男は此方に気付いいない、そして男はその右手をゆっくりと腰のナイフに伸ばしながら、少女の頭の上にあった左手を肩に移し少女の肩を掴んだ
(間に合わんっ!?)
男の手がナイフを掴むと同時に、手に携帯を握ってる事を思い出し振りかぶって投げる
(一か八かっ)
「バイバイお嬢ちゃn「そぉいッ」痛っ!?」
投げた携帯が手裏剣のように飛んでナイフを持った男の手にめり込み、痛みで男がナイフと少女の肩を離した隙に一気に距離を詰め
「くたばりぃやサイコ野郎」
「ガッ」
男の顔に蹴りを叩き込む
そして、防御も何も間に合わなかった男は吹き飛んで道路に打ち付けられた
「え?ええっ!?」
「こっち来とき」
突然目の前に居た男が吹き飛んだ事に混乱して取り乱す少女を庇う様に、男との間に入って男を睨む、しかし、何時までたっても男は大の字になったまま動かない
どうやら気絶したようだった
「弱っ」
まさか一撃で気絶するとは
◆◇◆◇◆◇
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「い、いや、そんな頭下げんでも・・・」
気絶した男を縛り上げて警察に通報、助けた少女の母親に何度も頭を下げられるが居心地が悪く顔がひきつる
必死に頭を下げる母親の横で少女は未だに状況を理解してないようで、首をかしげていた
「あ~ムズ痒かった」
首のあたりを掻きながら玄関を開けてやっと家に帰る事が出来たと溜息をこぼす
「にゃ~」
「おお、クロ、ごめんなぁ~色々あってんよ」
「なぁ~」
「許してな~いま猫缶出すけぇ」
「なぉん♪」
靴を脱いで、玄関のすぐ横の台所に入って机の上に座って主の帰宅を待っていた飼い猫の喉を撫でる、猫缶を出すと上機嫌になる猫にクスリと笑いながら缶を開けて器によそい、次に自分の夕飯の用意を始める
その後、普通に飯を食べて片付けをし、風呂に入って一日を終了した
「あ、宿題学校に忘れてもうた・・・まぁええか」
「なぅ」
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