第1話

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残念と呟いてお茶のセットを消す金髪 (・・・マジック?偉いあっさり消えてもうて違和感感じかったけど) 「注文もなしに手品を披露て、ナルシストっぽいな」 「言葉に棘があるね君、言っとくけど手品じゃないよ」 「へぇ~、で?何の用なんや?」 「自分から言っといて興味ないんだ・・・・・なんで君がここに居るのか説明してあげようと思って」 「あんたに出来るんかいな?」 「神様だからね」 「嘘くさ」 「神様なんて基本嘘くさいもんだよ」 「せやな」 色んな話に出てくる神様も胡散臭い存在だった事を思い出す 「まず君の現状だけど・・・君はあの世界から弾き出された」 「いや、わけわからん」 (説明になっとらんやん、飛躍しすぎや) 「これから説明するよ。パラレルワールドって知ってるかい?」 (パラレルワールド、確か平行世界やったか?今自分が存在する世界と似て非なる世界が別の時空に存在する言う) 「本来そのパラレルワールドと呼ばれる別世界は平行してぶつかり合う事がないんだ、そうならないように私達神が管理調整してるんだけど・・・・・」 「ぶつかったんか?」 「ああ、君が居た世界とは別の世界で大きな力の爆発があってね その世界がズレて、君の居た世界に衝突 その際に君の世界のあちこちで小規模な空間に歪みが発生 なんとか修繕してたんだけど、君はそれに巻き込まれて世界から弾き出されたしまったんだ 君が弾き出された事に気が付かなかった私達は、帰り道になる空間の歪みを修正して塞いでしまった そのせいで君はもうあの世界に帰る事は出来ない。 私達のミスだ、すまない」 言い終わると同時に頭を下げる金髪 神様言うたら天上人以上の存在やなんか?簡単に頭下げんなや 「帰れへんの?」 「・・・ああ、すまない」 「・・・・・まあええわ、許しちゃる」 「え?」 「正直あんたの説明はわからん、せやけど帰れん事とあんたが悪い思て頭下げとんのはわかった。なら許しちゃるわ」 (別に死んどらんし、死んどらんかったらなんとかなるしな) 「・・・怒らないのか?」 「怒ったら帰れるんか?」 「それは・・・」 「帰れへんのやろ?意味ない事はしないほうがええ。疲れんし腹も減らん」 「変わった子だね君は」 「今のは怒ったろかな・・・」 「ごめんなさい」 「・・・なんで土下座やねん」 謝罪のランク上がっとるやないか
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