第2話

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呆然としている間に、ナターシャを含めた家族全員の拘束が解かれ、また目を丸くするナターシャ。そんなナターシャを完全無視で拘束具の鍵を指で遊びながら処刑台を降りていく風歌 ナターシャが未だ理解が追いつかず呆然と立ちすくんでいると、ナターシャの父がナターシャの肩を掴んで現実に引き戻す 「ナターシャ、今はとりあえず彼について行こう」 「お父様」 「あなた、あの人は女性ですよ」 「「えっ?!」」 「気付いてなかったのかい?」 「お兄様・・・・は、まぁ気付きそうですわね」 「ちょ、それはどう「さっさと来んかい!」ごめんなさい!」 何時までも動かないナターシャ達に痺れを切らした風歌の正確無比な矢が、ナターシャ達の爪先数センチの場所に突き刺さる。 こころなしかナターシャと父親に向けられた矢は、母親達の矢より爪先に近いように見える すぐさま謝罪をし駆け足で風歌を追いかけるナターシャ達 数秒後には、処刑場に立っている人間は観客席から動けなかった貴族と、居なくなったナターシャ達を探す兵士達だけになっていた 「な、何なのよコレは・・・こんなの”知らない”」 前代未聞の乱入者に騒然となった処刑場の喧騒に、桃色の髪をした少女の呟きは、誰にも気付かれず喧騒の中へと消えていった
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