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話をしていたせいか、20分もかかると思っていたのにあっという間で。 開いたドアからゆっくり降りる和田。 それに続いて私も扉を潜る。 ドンッ! 片足が中に浮いた状態のときに、後ろから走ってきた誰かに吹き飛ばされた。 「うわぁ~!」 慌てて両手を前に出したけど、掴まるものなんて何もなくて。 少し前を歩いていた和田にも届かなかった。 全てがスローモーションに見えて、手が地面に着地する前にすでに諦めの境地。 .
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