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「別に何も……」 キスされそうになって何もないって言うのもどうかと思うけど、まだされてないし。 額にチュッてされただけだし。 多分和田には先輩の声は聞こえてないみたいだから。 でもなんだか気まずい。 「あ~、もうわかったよ。俺帰るから。麻耶ちゃんまたね」 「はい、わざわざありがとうございました」 さっきの神妙な空気なんてなかったみたいに、あっさりと先輩が帰っていった。 残された私と和田。 .
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