あの日から…

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あの日から…

あの日からはや5ヶ月が過ぎ…。一生忘れてはいけない。 いや、忘れられない過去のこと。 2006年10月、私は事故にあった。直進していた私の車と、センターライン上に停止していた軽トラック。相手がまさかあの時、バックしてくるなんて思いもしなかった…。 まさかの衝突に私はハンドルに鎖骨を打ち、呼吸さえ出来ないほど苦しく、言葉も出なかった。誰かの話し声が遠くに聞こえ…気がついた時には救急車の中にいた。 シートベルトの後がくっきり付いた。首の捻挫、首の擦り傷…。そして愛車の全損。私への代償はあまりにも大きいものだった。 それからが大変だった。警察での事情聴衆。病院への通院。相手との示談交渉…。 精神的にも体力的にも疲れ果てた。でも周りの人に支えられやっと全てが終わった。 でも、暗い闇の中の話ばかりではない。代償で得たものも大きかった。救急車で運ばれた先が父が亡くなった病院だったこと。仲間の暖かい支え。歩くのが好きになったこと…。 決して悪いことばかりではないことをその時知った。そして何より、もう二度と事故だけは起こさないと心に誓った。
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