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圧倒的な力の差。ロードはこれ程に強かったのか…
全客を、いや。視聴している全世界の人々の目の色が変わった。
『強い…』
『強過ぎる…!』
江雲寺が弱いのではない、ロードの持ち得るその『力』が絶対的なのだ。
「降参しろ。僕は、いずれ世界の頂点に立つ男だ、底辺で喚く貴様の組手相手など、僕はしたくない。」
ロードの厳しい叱咤に、江雲寺はうつ伏せで顔を隠したままに聞く。
ザッ…
「ん、何か言ったか?」
「……何の痩せ我慢だ。」
何の表情も見せずに、江雲寺はケロリと立ち上がった。これにはロードも少し驚いた。
「強ぇなぁ…これが噂のロードか。いやはや、負けられんのう。」
(……?口調が変わった?)
客席の若槻は、何かを感じ取った。
「あの人…何か…変だね。」
「んーどした凛花?う○こ?」
「汚ぇぞシャオ。」
シャオの下劣な会話は剣八が何とか止めた。
江雲寺は雰囲気が変わったかと思うと、ロードにゆらりと歩み寄った。
「何だ、まだやるか?【閃】。」
パシュッ。
光の閃光は江雲寺に高速で向かう。
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