第13話ーTriDecaー

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「っガハ…!!」 ロードの口から、鮮血が溢れ落ちた。少し赤黒いソレは、江雲寺のスネ辺りを伝う。 「そら、もう一発…」 「ッグ…!」 江雲寺が放つ前に、ロードが【電光石火】状態での回し蹴りを見舞った。 ドカッ。 「チッ…!対応力は流石って感じだな。」 少しだけ飛ぶが、全く効いていない。序盤から感じていた事だが、この江雲寺は… 「耐久力が、底知れんな…それに加えて豪食した後のあの‘‘妙な馬力”、」 「妙な、は余計だぜ。 …一つ、いい事教えてやろうかぁ?」 ヘラヘラと笑う巨漢の男は自慢気にまた一つ、肉を頬張った。 「ウチの親は特殊な食物を栽培しててな。その食物は食うと、身体能力を跳ね上げるっつー代物んなワケよ。」 (…それであの変わりようか、ならあの食物、かなり厄介だな。) 漸く江雲寺の変貌に合点がいった所で、また迎撃が来る。 「【極拳】!」 「…!」 ドゴォッ! 砕ける地面。やはり、序盤とは比べ物にならない程に身体能力は上がっている。 「オラオラオラァ!休ませる気はねぇぞ貴族さんよぉ!?【アース・ブレイク】!!」 ゴツッ!! 拳を地面に衝突させると同時に、幾多の地割れがロードを襲った。
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