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「っ!!」
避け切れると見切り、上に飛んだのが墓穴を掘った。
空中で浮いたロードの前に現れたのは、両腕を振り上げた江雲寺。組んだ拳は、さながらハンマーである。
「【岩鉄槌】!」
ボゴォン!!
「っ…ぁ!!」
腕に岩石群を集め、ロードを吹き飛ばした。
ドゴォッン!!
勢い良く地に落ちたロードは、盛大に背中を強打する。
(マズイな、あの身体能力は。耐久力は元々高く、アレを食べてからは更に上がってる所為で並の攻撃なら、ほぼ無傷……攻めてはあのスピードとパワー、意外と偏差値高いじゃないか。)
ワークマイドとは、また違ったバランスタイプ。少しパワーに偏った形だが、元の防御体質もあり、これはこれで厄介だ。
江雲寺は飽きもせずに今度は唐揚げを数個口にする。
「オイオイ。腹の足しにもなんねぇぜ、もっと攻めて来いよ?」
「………不愉快だ、その汚物塗れの口を今すぐ閉じろ。」
挑発にも乗らず、今度はロードから攻めた。
ギュオ!
「【電光石火】……!」
「粉砕してやんよ!!」
ブォン!
右フックを瞬時に避ける。スピードはロードが上回った。
「む…!?」
「【雷光輪】。」
雷の爆ぜる輪っかは、江雲寺を拘束して。
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