第13話ーTriDecaー

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ゴオァァア…! 過ぎ去る波動砲は、江雲寺を飲み込んだ。 『こ、この一撃は強力!流石の江雲寺選手も耐えきれないかぁ!?』 『幾らタフな江雲寺君でも流石にダメージが大き過ぎ…』 ダン!! 実況を遮り、地を鳴らす音が響いた。 「……!! 貴様っまさか…」 黒煙から這い出て来た江雲寺は、身体の所々が焦げていた。まさかとは思うが… 「アレをモロに喰らってでも、最短距離で俺に攻撃を当てるつもりで…!?」 「流石に、効いたぜぇ、お前…凄っっげぇなあ?」 ギチ。 握り締める拳は、異常なまでに青紫に変色していた。 「下克上じゃボケぇぇぇぇぇ!!」 ドガァッ!! 「ッガ…!」 豪快な一撃はロードを三度、闘技場の壁へと埋めた。 ドゴォオォンッ!! 「ハァハァ、っぐ!痛っぇ…」 「っぐぁ…!?くっそが…!」 江雲寺は、全身にぶつけられた魔力砲が、ロードは幾度と豪快に殴り飛ばされたダメージが、絶対的な痛みとして全身を蝕んでいた。 「ハァッ!…ハァッ!江雲寺ぃ…!」 「ぜぇ、ぜえはぁ!ロードォォ…!」 何度もヤり合い、その中で二人は明らかに成長していた、この短期で。 そして全員が感じ取った。 『次が最後の攻撃だ。』
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