第13話ーTriDecaー

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ロードは、モロに頭を撃ち抜かれ、惨い程に吹き飛んだ。 ドォッ…! 「ロードォォ!!」 「嘘だろっ!?」 大輔、光輝と、仲間達は信じられないと言った表情だった。 「ハァッ…!ハァッ…!どうだ、俺のぉ…勝ちだぁぁぁ!!」 野獣のような雄叫びも、今は勝者の印。全員があのロードを破った強者と讃えた。 拳を突き上げ、血塗れの狂戦士は全員から褒め称えられた事で快感に溺れた。 『よく、やったよ貴様は。』 そう、全員が、江雲寺を褒め称えた。 声の主を確認した江雲寺は、血の気が引いた。 「っ!?おい、嘘だろっ…!!」 「ハー…ァ!ハー…ァ!」 荒く、小刻みに呼吸を繰り返す『カレ』は、汚れた金色の髪を掻き上げ、穢れなき青瞳を江雲寺に向けていた。 全身は痣だらけ、恐らく骨や臓器にも損傷が及んでいるだろう、先程豪拳に撃ち抜かれた頭は痛々しく腫れ、出血していた。 キュイィィンー…! そんな時、響いた甲高い音。 『こっ、これは!?』 『何と!!ここに来て最上級の魔法!!』 「オイオイ。じょ、冗談だろ…っぐ!!」 限界を通り越した江雲寺は、その場に膝を着く。最早動く事もままならないだろう。 眩い程に両掌の間に収束した黄金の光は、大きく膨張する。 「【神の審判】《ゴッド・ロウ》」 金色に照らされるその顔は、決意に染まっていたー…
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