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ギュイィー…!
「っく!ち、畜生っ…!」
「‘‘見せかけの力”だけに…頼るからだ…いざ投げ出された時に、一人で生き抜く力もない。」
正すように、ロードは優しく向かい合わせた両手を江雲寺に向けた。
パァァ…
「弱さは、全ては自分が作るモノだ。強くなりたければ、自分で作り出すしかない…
僕はずっとそう思って来た。」
「?」
煌びやかに光る黄金の光は、ロードの自嘲の笑みを映した。
「アイツが教えてくれた、他人に頼る事の大切さを…弱さを見せてイイんだって、そう教えてくれた。」
ゴゥ…!
「や、ヤメろ…!」
黄金の光は、金色の衝撃波となり江雲寺を襲った。
「強さは、自分だけでは限界がある。
だが、仲間という存在は、ライバルという存在は、その限界を意図も簡単に打ち砕く。」
ドウッ!!
「うぁぁぁぉぁぁ!!」
江雲寺は、黄金の光に消えた。
「強さは、絆だ。僕はそれを知ってまた、強くなれた。」
試合中とは思えない程に、朗らかな笑みだった。
ドサー…
そして両者は、倒れた。
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