第14話ーTetraDecaー

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ー東京演武館、ホテル街ー 「この辺りか…」 ワイワイと賑やかなホテル街。どこも宿泊費はお高いこのエリア、すぐ近くにはエステにショッピング、フードーコートや土産屋など、果てはプールやアミューズメントなど、ホットなエリアである。 そんなエリアに、上杉達は来ていた、クーナは学園側の手伝いで今は闘技場にいる、何かあれば連絡が来る手筈である。 『昨夜に謎の襲撃者あり』。そう聞いた上杉達はすぐ近くのホテル街と言う事もあり、すぐさま直行した。 カイは珍しく溜息を溢す。 「にしても…京香さんがもう少しで合流ってのに、何かと不安じゃねーの。」 「んだぁ?弱気になってんじゃねぇぞカイ。」 「カハハ!この俺が?弱気?冗談キツイぜおい!」 上杉の弄りにカイは怒声で返した。 『おい、あれ…!』 『WMOの大物じゃね!?すっげぇ!』 『バルクリンだよ、すっげー!』 声が大き過ぎたか、ただでさえオーラがあると言うのに、これでは目立ってしまって当然だった。 ノアは未だに気付かず言い合っている上杉とカイを黙らせる。 「二人共、静かにしないか。市民の皆さんに騒がれては、捕縛対象が見つけられん。」 「あぁん!?いい子ちゃんブってんじゃねぇぞ!」 「テメェは昔からそうやって優等生ブってよ、俺らに罪を全部擦り付けんだ!」 「イイ加減黙れぇ!!」 ガスガスッ! エレンの鉄拳は世界でも指折りだと上杉達二人は思った。 『うぉぉ…【双頭の鷲】だぜ、噂通りの血の気が多い女だな…』 「くっ…!このやるせない思いはどこへブツければイイのよ…!」 返って目立つ結果となってしまったが…
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