2642人が本棚に入れています
本棚に追加
ー東京演武館、ホテル街ー
「この辺りか…」
ワイワイと賑やかなホテル街。どこも宿泊費はお高いこのエリア、すぐ近くにはエステにショッピング、フードーコートや土産屋など、果てはプールやアミューズメントなど、ホットなエリアである。
そんなエリアに、上杉達は来ていた、クーナは学園側の手伝いで今は闘技場にいる、何かあれば連絡が来る手筈である。
『昨夜に謎の襲撃者あり』。そう聞いた上杉達はすぐ近くのホテル街と言う事もあり、すぐさま直行した。
カイは珍しく溜息を溢す。
「にしても…京香さんがもう少しで合流ってのに、何かと不安じゃねーの。」
「んだぁ?弱気になってんじゃねぇぞカイ。」
「カハハ!この俺が?弱気?冗談キツイぜおい!」
上杉の弄りにカイは怒声で返した。
『おい、あれ…!』
『WMOの大物じゃね!?すっげぇ!』
『バルクリンだよ、すっげー!』
声が大き過ぎたか、ただでさえオーラがあると言うのに、これでは目立ってしまって当然だった。
ノアは未だに気付かず言い合っている上杉とカイを黙らせる。
「二人共、静かにしないか。市民の皆さんに騒がれては、捕縛対象が見つけられん。」
「あぁん!?いい子ちゃんブってんじゃねぇぞ!」
「テメェは昔からそうやって優等生ブってよ、俺らに罪を全部擦り付けんだ!」
「イイ加減黙れぇ!!」
ガスガスッ!
エレンの鉄拳は世界でも指折りだと上杉達二人は思った。
『うぉぉ…【双頭の鷲】だぜ、噂通りの血の気が多い女だな…』
「くっ…!このやるせない思いはどこへブツければイイのよ…!」
返って目立つ結果となってしまったが…
最初のコメントを投稿しよう!