第14話ーTetraDecaー

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状況が上手く飲み込めない上杉達は、逼迫した空気を打破できずにいた。 上杉は刀身が黒と白で分かれた剣・【龍皇】を握る。 「俺らと世界を獲る…?お前、誰に向かって物言ってんだ。」 「おいおい、イカれてんなテメェ。ヤベェ薬でもやってんのか?」 「…………はっ。」 「何笑ってんだよ…」 ドギュッ!! 「テメェ!?」 「!」 少年は小馬鹿にしたように、小さく笑った。それにキレたか、カイが高速で少年に接近する。 「……噂通り、速いな。」 カイの鋭い爪撃を上半身を捻る事で、最小限のアクションで避ける。 「【リベリオン】。」 (っ…!上級の闇系魔法!) 放たれた黒い四角形の魔力体は、乱行しながら8個ある角から魔力弾を乱射し、高速回転した。 ドガガガガガ!! 「全員伏せろ!」 「チィッ…!」 だが黒い箱の動きは予想に反して速く、一般市民にさえ被害が及ぶレベルだった。 ダンッ! 「【エクスカリバー】!!」 キュイン… 展開する金色の透明な壁。それらが全ての黒弾を防いだ。 ドギャギャギャ!! 「流石は【神童】だな…」 『何だ何だ!?』 『バルクリンと誰かが暴れてるぞ!』 市民は急いで安全な場所へと逃げ、野次馬となる。
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