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少年は続ける。
「俺に付けよ【龍神】。こんなクソみてぇな世界、終わらせようぜ。そんで一から…」
「お前の暴れる理由がどうであれ、市民の皆さんを危険に晒す事を考えてるんなら、見逃すわけにはいかねぇだろー」
(超棒読み)
物凄く緩く言い切った、それも棒読みで。
「ったく、締まらないわね…」
「カハハ、でも悪くねぇ!」
「龍成も少しは大人になったと言う事か…」
他の三人も覚悟を決める。この少年を『捕縛』する事を決めた。
ノアは黄金の大剣を少年に向ける。
「昨夜、自警団を襲撃したのはお前だな?WMO・特務課からの命により、君を連行する。」
「残念だな、世界の蘇生を望まないとは、愚かな…」
少年は相も変わらず棘だらけの言葉で返した。
最初に動いたのは、エレン。
「【ヴィザンツ・イーグル】。」
ドギャギャン!
二つ名の由来ともなった、鷲の絵が刻まれた銃から光弾を乱射した。
「【ペトリアル】。」
顕現される光の障壁。数多の弾丸はソレに溶けるように吸収され、無へと帰した。
「どこ見てんだよ?」
「!」
背後から殺意めいた呟き、急いで黒白の剣戟を避けた。
「これが名剣、【龍皇】か…」
「そりゃどーもっ!【パトリオット】!!」
天高く飛び上がり放つのは、高濃度の魔力弾。追尾するそれは、正確に少年目掛けて空を走る。
ドゴゴゴン!
「やったか…?」
全弾命中、宙より舞い降りて状態を確認する。
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