★天使の呼び方★

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 その夜、私はなかなか眠れないでいた。 ベッドの布団のなかで、元の隣で瞼を…閉じるんだけど、眠れない…眠れそうにない。 寝室のなかを視線を泳がすように眺めると ベビーベッドをはじめ、可愛いベビー用品たちが…見えてくる。 なんとなぁく、見てると寂しくなってくる……そんなふうにしてたら、 「……楓ぇ?」 「…あ、ゴメン。起こしちゃったね」 慌ててそういうと、 「……起きてた」 「…元ぇ、仕事あるのに、大丈夫?」 「……俺は、大丈夫」 そう言いながら後ろからそっと、優しい腕に包まれた。 「……元ぇ、ありがとう」 「…いいって、楓に…触れてたいだけ、だからさぁ」 「…ぅん」 元の声が、あんまり優しいから…泣いてしまう。 「……また、泣くなよっ」 「…ぅ……ゴメン。」 そうしてくれてたら、いつの間にか安心できた私は、眠ってて、 ーー気づいたら、 もう、朝になってた……。
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